銘柄追加のお知らせ(ヒーティングオイル、天然ガス)
2009年11月6日
お客様各位
CFD取引2銘柄(ヒーティングオイル、天然ガス)追加のご案内
当社では、日本時間2009年11月9日(月)より、商品CFD取引におきまして、「ヒーティングオイル」、「天然ガス」の2銘柄の取扱いを開始いたします。これにより、CFDにて取引可能なエネルギー関連銘柄は全部で7銘柄となります。
原油相場を中心としたエネルギー関連は、これから“冬場”という需要期を迎えます。このエネルギー需要期に入る前に、ヒーティングオイル・天然ガスの2銘柄をご案内することで、より幅の広い資産運用の機会を提供できるものと考えております。
<銘柄紹介>
○ヒーティングオイル
ヒーティングオイルは、暖房設備のボイラー用燃料として使用され、原油産出のおよそ25%を占めています。米国の暖房設備はボイラーで湯を沸かし、その水蒸気をパイプにより建物内に循環させるものが主流です。
なお、ヒーティングオイルを日本語訳すると「暖房油」となりますが、私達が普段使う暖房油としての「灯油(*)」とヒーティングオイルは異なるものです。ヒーティングオイルの成分は、軽油・A重油の比重が大きい混合油になります。
*「灯油」は、無色透明の液体であり、主に暖房用に使用されます。国内の家庭暖房用の灯油は、「白灯油」に区分され、硫黄分80ppm 以下という匂いの少ない優れた燃焼性を有しており、世界でも最高の品質とされています。その他、精製度の低い「茶灯油」もあります。こちらは産業用の溶剤や発動機の燃料として使われます。また、灯油はKHP(Kerosene Heat Pump: 灯油エアコン)やコージェネレーションの燃料など、通年商品としての利用拡大が期待されています。
NYヒーティングオイル (英名 Heating Oil)
シンボル(表記) HO
CFD種類 限月制(オーバーナイト金利なし)
取引時間 日本時間8:00~翌7:15(月~土)、NY時間18:00~翌17:15(日~金)
取引単位 1枚(CFD)=100ガロン
呼値 USドル/ガロン
きざみ値(最小の値動きの単位) 0.0001
スプレッド 原資産スプレッド+30
最終取引日 前月最終営業日の17:15(NY時間)
証拠金使用率 20%(レバレッジ=5倍)
1枚(CFD)あたりの証拠金の目安 3,600円 (ヒーティングオイル価格1.9944ドル、為替1ドル=90.5円にて計算)
損益の目安 1tick動くことで約91円の差損益(為替1ドル=90.5円にて計算)
○天然ガス
天然ガスは、天然に産する有機ガスです。主成分はメタンですが、かなりの量のブタン、プロパン、エタンなども含まれています。天然ガスは不純物をほとんど含まないクリーンなエネルギーです。主に自動車、火力発電所などの燃料や工業製品の原料として使用されます。また、爆発の危険性が少なく中毒を引き起こしにくいことから、日常生活では都市ガスとして利用されています。最近では、燃焼した際に温暖化の要因となる二酸化炭素の発生が少ないこと、大気汚染の要因となる窒素酸化物や硫黄酸化物の発生が少ないことなどから、環境にやさしいエネルギーということで自動車の燃料として注目が集まっています。
このように天然ガスの需要は年々高まっており、2020年頃には石油に次ぐエネルギーになるといわれています。天然ガスの産出国はロシア、アメリカ、カナダ、オーストラリア、東南アジア、アフリカなど世界各地に広がっています。
NY天然ガス(英名 Henry Hub Natural Gas Futures)
シンボル(表記) NG
CFD種類 限月制(オーバーナイト金利なし)
取引時間(NY時間) 日本時間8:00~翌7:15(月~土)、NY時間18:00~翌17:15(日~金)
取引単位 1枚=1,000百万mmBtu(*)
(*mmBtu=メートル法によらない熱量の単位で、主に米国(英国ではなく)で用いられている。1BTU は、標準気圧下において質量 1 ポンドの水の温度を 60.5°F から 61.5°F まで上昇させるのに必要な熱量を示す。メートル法への換算は、1BTU=1,055.06 ジュール(国際取り決めの違いにより実際には 1,054 から 1,060 までの幅がある)、1BTU=252~253 カロリー。ここでカロリーは 1 グラムの水の温度を 1 ℃上昇させるのに必要な熱量。BTU と関連単位との関係は、1 馬力=2,540 BTU / 時、1 ワット=3.4 BTU / 時。)
呼値 USドル/mmBtu
きざみ値(最小の値動きの単位) 0.001
スプレッド 原資産スプレッド+30
最終取引日 当月1日の4営業日前の17:15(NY時間)
証拠金使用率 30%(レバレッジ=約3.3倍)
1枚(CFD)あたりの証拠金の目安 約125,000円 (天然ガス価格4.557ドル、為替1ドル=90.5円にて計算)
損益の目安 1tick動くことで約91円の差損益(為替1ドル=90.5円にて計算)
(参考データ)原市場となるNYMEXヒーティングオイル、同天然ガスの各要綱
NYMEX ヒーティングオイル (英名 Heating Oil)
*http://www.nymex.com/ho_pre_agree.aspx
シンボル(表記) HO
取引時間(NY時間) 電子取引 18:00~翌17:15(日~金)
取引単位 1枚=42,000ガロン(=1,000バレル、*159キロリットル)
呼値 USドル/ガロン
限月 連続36限月
納会日 当月限の前月最終営業日
証拠金 当限=6,750ドル/枚、2番限=6,413ドル/枚、3番限=6,075ドル/枚、4番限以降=5,400ドル/枚
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NYMEX 天然ガス(英名 Henry Hub Natural Gas Futures)
*http://www.nymex.com/NG_spec.aspx
シンボル(表記) NG
取引時間(NY時間) 電子取引 18:00~翌17:15(日~金)
取引単位 1枚=10,000百万mmBtu(*)
呼値 USドル/mmBtu
限月 8年先までの連続月
納会日 納会月1日の3営業日前
証拠金 当限=6,075ドル/枚、2番限=5,738ドル/枚、3番~6番限=5,400ドル/枚、7番~13番限=5,400ドル/枚
【ワンポイント】原油と石油製品のスプレッド取引「クラック・スプレッド」が可能に!
1、スプレッド取引とは?
スプレッド取引とは、関連する二つの取引における価格関係によってもたらされる値鞘を利用して、利益を得る目的で行う取引です。スプレッドとは「価格差」のことであり、「鞘(サヤ)」ともよばれています。一般的なスプレッド取引では、2つの対象物の価格差が広がると予想すれば、スプレッド取引の売り、縮小すると予想すればスプレッド取引の買いという売買戦略をとることになります。
具体的には、相対的に割安と思われる方を買い、割高と思われる方を売ることで、その値差(=鞘)が思惑通りに変化した場合には利益を得ることができます。この対象物の種類によって、以下のような取引に分類できます。
・同じ銘柄にて決済期限の違いによる値差を利用した「限月間スプレッド取引(カレンダー・スプレッド)」
・異なる銘柄間の値差を利用した「異商品間スプレッド取引」
・異なる市場に上場されている同じ銘柄間の値差を利用した「異市場間スプレッド取引」
*原料と製品間のスプレッド取引(異銘柄間スプレッド取引)の例として、今回ご紹介します原油と石油製品との価格差を利用する「クラック・スプレッド」、天然ガスと電力料金との価格差を利用する「スパーク・スプレッド」や、大豆とその生産物である大豆油・大豆ミール(大豆粕)間の価格差を利用する「クラッシュ・スプレッド」があります。
2、クラック・スプレッドとは?
クラックとは、「原油を石油製品に精製する過程」に語源があります。原油を購入してガソリン等の石油製品を精製・販売する石油会社(国内では石油元売会社が該当)にとって、最大の関心事は精製マージンで安定した収益を確保することにあります。
このため、原料である原油やガソリン等の個々の石油製品の価格変動リスクよりも、原油と石油製品価格間の価格差(スプレッド)に対するリスク・ヘッジ、即ち銘柄間の価格差(スプレッド)を固定化することが石油企業のリスク・マネージメントの上で大変重要です。このような原油と石油製品価格間の価格差(スプレッド)を用いたリスク・ヘッジを「クラック・スプレッド」とよんでいます。
「クラック・スプレッド」では、原油先物市場のある限月で「買建て」し、同時に、ガソリンやヒーティングオイル等の石油製品先物市場において同じ限月で「売建て」し、それらの組み合わせ間の値差を石油製品の価格変動による精製マージンのリスクをカバーします。原油先物を「売建て」した場合には、石油製品先物市場では逆に「買建て」となります。
(補足)石油企業における、石油製品の得率とヘッジ数量について
石油企業がどのような石油製品をどのくらい生産するかは、季節的要因の需要等の変化、原油の性状、精製設備等による企業戦略で決定されるため、各石油企業によって異なってきます。原油から各石油製品が精製される割合を「得率」とよんでいますが、その割合によって、石油製品先物市場におけるヘッジ数量を考慮するのがクラック・スプレッドの基本になります。
例えば、軽質分の多い原油を購入しているA社はガソリンの得率が高いため、<原油:3、ガソリン:2、灯油:1>、というヘッジ割合になります。一方、ガソリンの得率が低いB社は、<原油:5、ガソリン:3、灯油:2>、というヘッジ割合になります。また、製品全体の精製マージンのリスク・ヘッジ以外に、特定の製品単体でのリスク・ヘッジも可能です。
また、全体の石油製品市況が供給過多で各社の乱売等により、製品価格が採算を割り、原油価格と製品価格が逆転したような場合、あるいは、精製工場のアクシデントにより原油を精製することができず、さらに製品在庫が少ないが供給を果たさなければならない場合には、原油を転売し、製品を現物市場から買い付けするために、原油先物市場で売建てし、製品先物市場で買建てをします。これを「リバース・クラック・スプレッド」と呼ばれています。
(参考資料)
NYMEXホームページ
東京工業品取引所ホームページ
石油天然ガス・金属鉱物資源機構ホームページ
原油相場 ― 石油投資を始める前に読む本(パンローリング社、高橋大樹著)
以上


























