2010.08.26. 木曜日

2010年8月25日(水)の日本経済新聞朝刊の商品面に「米金融緩和の長期化 金の国際価格下支え 最高値更新の観測も」との記事が大きく報じられました。

【新聞記事を読むポイント!】
米金融緩和とは?
今後、米国では本格的な金融緩和政策が行われるとの見方が浮上しているようです。この金融緩和によって資金供給量が増加することでドルの価値が薄まり金の価値が高まるという構図は2008年の後半以降顕著になりました。今月10日のFOMC声明では住宅ローン証券の償還資金を米国債に再投資する方針が示され、引き続き資金の流通規模は維持されることになるようです。

【当社ストラテジスト:吉田コメント】
今年上半期の米国では出口戦略を模索する動きが見られていたこともあり、ドルは対円で約8ヶ月ぶりの高値をつけて90円台前半から半ばで堅調推移、金(ゴールド)は代替通貨としての妙味も薄く、金(ゴールド)価格は上値を削る展開となりました。

しかし下半期に入り、米国では雇用や住宅関連をはじめさまざまな経済指標で景気減速を示す内容が発表されたことでドルが対円で15年ぶりの安値をつけました。同時にアイルランド国債が格下げとなるなど根強く続く欧州の金融不安も重なり、金(ゴールド)価格は一転し「代替通貨」「資金の逃避先」としての魅力が高まり資金が流入、一時は1,240ドルに接近し強含む展開となりました。

下記のグラフは世界最大規模の金(ゴールド)ETFのシェアを占めるSPDRゴールドの残高とNY金(期近)の推移です。

リーマンショック以降の2008年は先述の通り米金融緩和が拡大する方向となり、資金供給量が拡大。ドルの価値が薄まる傾向が強まったことで、金(ゴールド)への資金流入が加速していきました。海外の年金基金といった短期ではなく長期で居座る資金がETF残高を増やし(ETFの性質上、残高増加は現物需要を生む)、NY市場の金価格は2010年6月に史上最高値である1266.5ドル(期近ベース)をつけたのでした。

今後の展開としては、米景気減退懸念からのドル安、欧州の金融不安からのユーロ安など主要通貨の信用低下により「代替・逃避先」としての金(ゴールド)への注目が集まり、米国の金融緩和が長引けば長引くほど価格上昇につながるのではないか?と考えます。

●専門家の見方
コモディティ情報サイト「rigoo.net(リグー)」より
スタンダードバンク東京支店長 池水 雄一 氏執筆
本日(8月25日)の「Bruce Report(ブルースレポート)」より抜粋

久しぶりに大きく動いた一日になりました。アジアでは静かでしたがじわじわと下げて1223ドルから1220ドル。しかし夕方ヨーロッパで、ドル売りが強くなるとメタルも下げ足を早めて、一時1211ドルまで下落。COMEXではストップの売りと見られる成り行き売りが波にように入りました。マーケットが弱気に傾いて、トレーダーたちもショートになったときにそれを捕まえるように買いが入ってきました。そして米中古住宅販売の数字が予想を大きく下回る悪い数字になったことにより、さらなるショートカバー(損切りの買い)が強烈に入り、1236ドルまで急騰しました。その後のニューヨークの午後は1230ドル近辺で静かに。昨日の欧米は屍累々のマーケットだったようです。

レポート全文はこちらからご覧ください。
http://rigoo.net/2010/08/1211-1236.html

よそうかい・グローバル・インベスターズ・インク代表
松本 英毅 氏執筆
8月23日)の「デイリー・ストラテジー」より抜粋

欧州市場では株高が進行も、ミクロ面が中心で金の材料となるようなものも見当たらず。相場は引き続きポジション調整の売り圧力が強いが、世界景気の減速懸念や市場の不安拡大を背景にした安全資産としての需要が相場の大きな下支えとなっている今の状況では価格調整はよく続いても3 日というところだろう。買いを誘うような不安材料が出てくる可能性はいくらでもあり、そう遠くない将来に史上最高値を更新すると予想する。〓強気〓

●貴金属をはじめとしたコモディティ情報につきましては、コモディティ専門情報サイト「rigoo.net(リグー)」をご覧いただくと便利です。

ぜひ、ご覧下さい。
http://rigoo.net

 

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2010.08.19. 木曜日

今後の原油価格の動向についての注目点

【どうなる原油価格!?】

原油価格の動向に注目が集まっています。NY原油は節目とされる「80ドル」近辺での推移となっていま
すが今後、どのような値動きになっていくのでしょうか。

過去の値動きを振り返り、現在の注目材料、専門家のレポート、実際に取引するには?などをまとめてみ
ます。

●過去の値動き
原油価格は2003年以降、新興国の需要が大きく伸びたことなどを背景に騰勢を強め、90年代とは異なる高
い価格帯での値動きとなっています。2008年には投機資金の流入などで初めて100ドルを突破、同年夏に
は147ドルを超え史上最高値をつけました。

2008年9月以降のリーマンショックを経て下落するも、世界経済が回復するにつれ2009年からは上昇基調
となり現在80ドル近辺での推移となっています。

●上昇要因
・今年は、ハリケーンが活発化する?
ハリケーンの発生、進路、規模などはメキシコ湾での石油生産に影響を与え、原油価格に影響を与える
ことがあります。特にハリケーン・シーズンといわれる7月~9月は原油価格とハリケーンの関係が密接に
なります。

ハリケーンの活動が活発化した年の原油価格の動向は下記の通りです。(NY原油期近週足)

         2004年6月~9月                    2005年6月~9月                   2007年6月~9月

              7月の安値       9月の高値       上昇幅              主なハリケーンの名前
2004年    36.69ドル         50.47ドル       13.78ドル        チャーリー、アイバン など
2005年    56.45ドル         69.66ドル       13.21ドル        カトリーナ、リタ など
2007年    69.57ドル         83.76ドル       14.19ドル        ディーン、フェリックス など
2010年    71.09ドル

今年のハリケーンの動向について、コモディティジャーナリストとして活躍するトーキョートレーダーズ
タイムズ小針秀夫氏が、コモディティ専門情報サイト「rigoo.net(リグー)」、にてコメントをされて
おります。(2010年6月29日付小針秀夫氏執筆ぐっどもーにんコモディティより抜粋)

(前略)
◇さて、今年のハリケーンの発生はどうなるのであろうか? 原油マーケットにとっては大きな「季節的
要因」となるだけに関心が寄せられる。

◇参考までに、イギリスの気象予報機関トロピカル・ストーム・リスクのレポートでは、「米国本土に上
陸する暴風雨の数が例年を上回る確率が高い」としている。次に、アメリカ大気研究センター(NCAR)に
よると、「今年の大西洋のハリケーン・シーズンは悪い状況となる可能性が高く、大型で厄介なタイプの
暴風雨が発生する」と予想。さらにまた、同NCARの気象学部門の別の気象アナリストによると、「シーズ
ン中に名前が冠せられる暴風雨は15~20個発生し、メキシコ湾と米東海岸に到来する恐れがある」との見
方を示している(以上)

今年2010年のハリケーンの動向が上記のレポートの通り活発化するとなると仮定した場合、2004年、2005
年、2007年のような値動き(3ヵ年の同期間の上昇幅の平均である13.72ドルの上昇)が見られれば、今年
7月の安値が71.09ドルであったことから13.72ドルを足した84.81ドルが9月の高値となると予想すること
ができるのではないでしょうか。

●下落要因:消費国の動向 主要原油消費国の消費減退懸念
・米国:今月6日に発表になった米雇用統計をはじめ、12日発表の貿易収支も赤字が前月比急拡大するな
ど足元の米国の経済情勢は悪化する傾向。

・中国:2010年7月に発表された中国の第二四半期のGDP伸び率は2桁を維持するも伸び率が鈍化、金融引
き締め策の実施など過熱化した景気を冷やす政策を実施していることで、今後も伸び率は鈍化傾向が続く
見通し。

国別1日あたりの石油消費量 (単位千バレル)
1位     米国     1,869
2位     中国       863
3位     日本       440
4位     インド      318
5位     ロシア     270
        その他    1,197

外務省HP:「1日あたりの石油の消費量の多い国」より作成

上記の数値より、米・中あわせた1日あたりの石油消費量は、上位5位合計の70%以上となり、世界の原油
需要の多数をこの2つの国でが占めていることが分かります。

米は景気の停滞懸念より、中国は金融引き締め策の実施により、原油の消費量が減少することが考えられ
ます。両国の経済指標の発表時、弱い内容が出ることで原油安になる場面も見られることもあるかもしれま
せんし、両国の状態が中長期的に変わらないのであれば、原油相場においては中長期的な下げ要因となる
ことも考えられます。

●専門家の声
コモディティ情報サイト「rigoo.net(リグー)」( http://rigoo.net )に、今後の原油価格について
下記のレポートが掲載されました。

・コモディティーインテリジェンス代表 近藤氏のコメント
今後の価格予想としては、このまま景気回復を前提としてどんどん価格が上がるとはとても思えない。ど
ちらかといえば反動安がある確率の方が高いと思う。ただし、今年は大西洋の海面水温が高く、2005年の
ハリケーンカトリーナやリタが襲来した以上にハリケーンができると言われている。8月終わりから9月に
かけ、ハリケーンができれば、さらなる原油価格高騰もありえよう。原油を商うなら気象情報に十分注意
を払う必要がある。(8月5日付「コモディティーインテリジェンス週間原油」より抜粋)

・よそうかいグローバルインベスターズインク代表 松本氏のコメント
夜間取引ではアジアや欧州株の下落に連れて売りが先行。世界の需要の牽引役である中国に景気減速の兆
候が続いて出てきたことで、市場はかなりおかしな雰囲気になっている。前日のFOMC では米国債の買い
取り再開を決めるという大胆な策に打って出たが、効果はかなり限定的、短命なものに終わりそうだ。こ
こで景気に関して何か強気の材料が出てこなければ、株価共々更に下げ足を広げることになるだろう。
(8月11日付「よそうかいデイリーストラテジー」より抜粋)

●実際に原油の取引をするには?
・当社で取引できる石油関連銘柄の数は14種類あります。

・国内商品先物(取引所取引) 3銘柄
東京原油・東京ガソリン・東京灯油
詳細はこちらをご覧ください。
http://www.commodity.co.jp/service/lineup/crudeoil.html

・海外商品先物(取引所取引) 4銘柄
WTI原油・ミニWTI原油・NYガソリン・NYヒーティングオイル
詳細はこちらをご覧ください。
http://www.commodity.co.jp/news/release/20100729a.html

  
・CFD(相対取引) 6銘柄
WTI原油スポット・NY WTI原油先物・NY ヒーティングオイル
ブレント原油スポット・ブレント原油先物・ロンドン 軽油
詳細はこちらをご覧ください。
http://online-cfd.jp/

●原油相場の市況情報の集め方
当社ではコモディティ専門情報を豊富に配信しています。【チャート分析ツール】【アナリストのレポー
ト】【セミナー】の3つのカテゴリで皆様のお取引をサポートしています。

【チャート分析ツール】
・ 高機能チャート分析ツール「Futueres Analyst1(フューチャーズ・アナリスト)」
http://www.commodity.co.jp/service/service_privilege/chartsoftwarea/index.html
・ Formula CFDデモツール
http://online-cfd.jp/tools/demo.html

【アナリストのレポート】
・コモディティ専門情報サイト「rigoo.net(リグー)」
http://rigoo.net/

【セミナー】
・会場セミナー動画:原油相場、ゴム相場でいま何が起きているのか?
講演 トーキョートレーダーズタイムズ小針秀夫氏
http://rigoo.net/2010/01/post-1843.html
・ Webセミナー:原油などの市況情報を毎週2回お届け
http://www.commodity.co.jp/webi/

 

(以上)
 

Tags: 原油, ハリケーン, WTI, 石油生産, NY原油

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2009.11.17. 火曜日

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