2010年8月25日(水)の日本経済新聞朝刊の商品面に「米金融緩和の長期化 金の国際価格下支え 最高値更新の観測も」との記事が大きく報じられました。
【新聞記事を読むポイント!】
米金融緩和とは?
今後、米国では本格的な金融緩和政策が行われるとの見方が浮上しているようです。この金融緩和によって資金供給量が増加することでドルの価値が薄まり金の価値が高まるという構図は2008年の後半以降顕著になりました。今月10日のFOMC声明では住宅ローン証券の償還資金を米国債に再投資する方針が示され、引き続き資金の流通規模は維持されることになるようです。
【当社ストラテジスト:吉田コメント】
今年上半期の米国では出口戦略を模索する動きが見られていたこともあり、ドルは対円で約8ヶ月ぶりの高値をつけて90円台前半から半ばで堅調推移、金(ゴールド)は代替通貨としての妙味も薄く、金(ゴールド)価格は上値を削る展開となりました。
しかし下半期に入り、米国では雇用や住宅関連をはじめさまざまな経済指標で景気減速を示す内容が発表されたことでドルが対円で15年ぶりの安値をつけました。同時にアイルランド国債が格下げとなるなど根強く続く欧州の金融不安も重なり、金(ゴールド)価格は一転し「代替通貨」「資金の逃避先」としての魅力が高まり資金が流入、一時は1,240ドルに接近し強含む展開となりました。
下記のグラフは世界最大規模の金(ゴールド)ETFのシェアを占めるSPDRゴールドの残高とNY金(期近)の推移です。
リーマンショック以降の2008年は先述の通り米金融緩和が拡大する方向となり、資金供給量が拡大。ドルの価値が薄まる傾向が強まったことで、金(ゴールド)への資金流入が加速していきました。海外の年金基金といった短期ではなく長期で居座る資金がETF残高を増やし(ETFの性質上、残高増加は現物需要を生む)、NY市場の金価格は2010年6月に史上最高値である1266.5ドル(期近ベース)をつけたのでした。
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今後の展開としては、米景気減退懸念からのドル安、欧州の金融不安からのユーロ安など主要通貨の信用低下により「代替・逃避先」としての金(ゴールド)への注目が集まり、米国の金融緩和が長引けば長引くほど価格上昇につながるのではないか?と考えます。
●専門家の見方
コモディティ情報サイト「rigoo.net(リグー)」より
スタンダードバンク東京支店長 池水 雄一 氏執筆
本日(8月25日)の「Bruce Report(ブルースレポート)」より抜粋
久しぶりに大きく動いた一日になりました。アジアでは静かでしたがじわじわと下げて1223ドルから1220ドル。しかし夕方ヨーロッパで、ドル売りが強くなるとメタルも下げ足を早めて、一時1211ドルまで下落。COMEXではストップの売りと見られる成り行き売りが波にように入りました。マーケットが弱気に傾いて、トレーダーたちもショートになったときにそれを捕まえるように買いが入ってきました。そして米中古住宅販売の数字が予想を大きく下回る悪い数字になったことにより、さらなるショートカバー(損切りの買い)が強烈に入り、1236ドルまで急騰しました。その後のニューヨークの午後は1230ドル近辺で静かに。昨日の欧米は屍累々のマーケットだったようです。
レポート全文はこちらからご覧ください。
http://rigoo.net/2010/08/1211-1236.html
よそうかい・グローバル・インベスターズ・インク代表
松本 英毅 氏執筆
8月23日)の「デイリー・ストラテジー」より抜粋
欧州市場では株高が進行も、ミクロ面が中心で金の材料となるようなものも見当たらず。相場は引き続きポジション調整の売り圧力が強いが、世界景気の減速懸念や市場の不安拡大を背景にした安全資産としての需要が相場の大きな下支えとなっている今の状況では価格調整はよく続いても3 日というところだろう。買いを誘うような不安材料が出てくる可能性はいくらでもあり、そう遠くない将来に史上最高値を更新すると予想する。〓強気〓
●貴金属をはじめとしたコモディティ情報につきましては、コモディティ専門情報サイト「rigoo.net(リグー)」をご覧いただくと便利です。
ぜひ、ご覧下さい。
http://rigoo.net
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