2010.08.19. 木曜日
【どうなる原油価格!?】
原油価格の動向に注目が集まっています。NY原油は節目とされる「80ドル」近辺での推移となっていま
すが今後、どのような値動きになっていくのでしょうか。
過去の値動きを振り返り、現在の注目材料、専門家のレポート、実際に取引するには?などをまとめてみ
ます。
●過去の値動き
原油価格は2003年以降、新興国の需要が大きく伸びたことなどを背景に騰勢を強め、90年代とは異なる高
い価格帯での値動きとなっています。2008年には投機資金の流入などで初めて100ドルを突破、同年夏に
は147ドルを超え史上最高値をつけました。

2008年9月以降のリーマンショックを経て下落するも、世界経済が回復するにつれ2009年からは上昇基調
となり現在80ドル近辺での推移となっています。
●上昇要因
・今年は、ハリケーンが活発化する?
ハリケーンの発生、進路、規模などはメキシコ湾での石油生産に影響を与え、原油価格に影響を与える
ことがあります。特にハリケーン・シーズンといわれる7月~9月は原油価格とハリケーンの関係が密接に
なります。
ハリケーンの活動が活発化した年の原油価格の動向は下記の通りです。(NY原油期近週足)

2004年6月~9月 2005年6月~9月 2007年6月~9月
7月の安値 9月の高値 上昇幅 主なハリケーンの名前
2004年 36.69ドル 50.47ドル 13.78ドル チャーリー、アイバン など
2005年 56.45ドル 69.66ドル 13.21ドル カトリーナ、リタ など
2007年 69.57ドル 83.76ドル 14.19ドル ディーン、フェリックス など
2010年 71.09ドル
今年のハリケーンの動向について、コモディティジャーナリストとして活躍するトーキョートレーダーズ
タイムズ小針秀夫氏が、コモディティ専門情報サイト「rigoo.net(リグー)」、にてコメントをされて
おります。(2010年6月29日付小針秀夫氏執筆ぐっどもーにんコモディティより抜粋)
(前略)
◇さて、今年のハリケーンの発生はどうなるのであろうか? 原油マーケットにとっては大きな「季節的
要因」となるだけに関心が寄せられる。
◇参考までに、イギリスの気象予報機関トロピカル・ストーム・リスクのレポートでは、「米国本土に上
陸する暴風雨の数が例年を上回る確率が高い」としている。次に、アメリカ大気研究センター(NCAR)に
よると、「今年の大西洋のハリケーン・シーズンは悪い状況となる可能性が高く、大型で厄介なタイプの
暴風雨が発生する」と予想。さらにまた、同NCARの気象学部門の別の気象アナリストによると、「シーズ
ン中に名前が冠せられる暴風雨は15~20個発生し、メキシコ湾と米東海岸に到来する恐れがある」との見
方を示している(以上)
今年2010年のハリケーンの動向が上記のレポートの通り活発化するとなると仮定した場合、2004年、2005
年、2007年のような値動き(3ヵ年の同期間の上昇幅の平均である13.72ドルの上昇)が見られれば、今年
7月の安値が71.09ドルであったことから13.72ドルを足した84.81ドルが9月の高値となると予想すること
ができるのではないでしょうか。
●下落要因:消費国の動向 主要原油消費国の消費減退懸念
・米国:今月6日に発表になった米雇用統計をはじめ、12日発表の貿易収支も赤字が前月比急拡大するな
ど足元の米国の経済情勢は悪化する傾向。
・中国:2010年7月に発表された中国の第二四半期のGDP伸び率は2桁を維持するも伸び率が鈍化、金融引
き締め策の実施など過熱化した景気を冷やす政策を実施していることで、今後も伸び率は鈍化傾向が続く
見通し。
国別1日あたりの石油消費量 (単位千バレル)
1位 米国 1,869
2位 中国 863
3位 日本 440
4位 インド 318
5位 ロシア 270
その他 1,197
外務省HP:「1日あたりの石油の消費量の多い国」より作成
上記の数値より、米・中あわせた1日あたりの石油消費量は、上位5位合計の70%以上となり、世界の原油
需要の多数をこの2つの国でが占めていることが分かります。
米は景気の停滞懸念より、中国は金融引き締め策の実施により、原油の消費量が減少することが考えられ
ます。両国の経済指標の発表時、弱い内容が出ることで原油安になる場面も見られることもあるかもしれま
せんし、両国の状態が中長期的に変わらないのであれば、原油相場においては中長期的な下げ要因となる
ことも考えられます。
●専門家の声
コモディティ情報サイト「rigoo.net(リグー)」( http://rigoo.net )に、今後の原油価格について
下記のレポートが掲載されました。
・コモディティーインテリジェンス代表 近藤氏のコメント
今後の価格予想としては、このまま景気回復を前提としてどんどん価格が上がるとはとても思えない。ど
ちらかといえば反動安がある確率の方が高いと思う。ただし、今年は大西洋の海面水温が高く、2005年の
ハリケーンカトリーナやリタが襲来した以上にハリケーンができると言われている。8月終わりから9月に
かけ、ハリケーンができれば、さらなる原油価格高騰もありえよう。原油を商うなら気象情報に十分注意
を払う必要がある。(8月5日付「コモディティーインテリジェンス週間原油」より抜粋)
・よそうかいグローバルインベスターズインク代表 松本氏のコメント
夜間取引ではアジアや欧州株の下落に連れて売りが先行。世界の需要の牽引役である中国に景気減速の兆
候が続いて出てきたことで、市場はかなりおかしな雰囲気になっている。前日のFOMC では米国債の買い
取り再開を決めるという大胆な策に打って出たが、効果はかなり限定的、短命なものに終わりそうだ。こ
こで景気に関して何か強気の材料が出てこなければ、株価共々更に下げ足を広げることになるだろう。
(8月11日付「よそうかいデイリーストラテジー」より抜粋)
●実際に原油の取引をするには?
・当社で取引できる石油関連銘柄の数は14種類あります。
・国内商品先物(取引所取引) 3銘柄
東京原油・東京ガソリン・東京灯油
詳細はこちらをご覧ください。
http://www.commodity.co.jp/service/lineup/crudeoil.html
・海外商品先物(取引所取引) 4銘柄
WTI原油・ミニWTI原油・NYガソリン・NYヒーティングオイル
詳細はこちらをご覧ください。
http://www.commodity.co.jp/news/release/20100729a.html
・CFD(相対取引) 6銘柄
WTI原油スポット・NY WTI原油先物・NY ヒーティングオイル
ブレント原油スポット・ブレント原油先物・ロンドン 軽油
詳細はこちらをご覧ください。
http://online-cfd.jp/
●原油相場の市況情報の集め方
当社ではコモディティ専門情報を豊富に配信しています。【チャート分析ツール】【アナリストのレポー
ト】【セミナー】の3つのカテゴリで皆様のお取引をサポートしています。
【チャート分析ツール】
・ 高機能チャート分析ツール「Futueres Analyst1(フューチャーズ・アナリスト)」
http://www.commodity.co.jp/service/service_privilege/chartsoftwarea/index.html
・ Formula CFDデモツール
http://online-cfd.jp/tools/demo.html
【アナリストのレポート】
・コモディティ専門情報サイト「rigoo.net(リグー)」
http://rigoo.net/
【セミナー】
・会場セミナー動画:原油相場、ゴム相場でいま何が起きているのか?
講演 トーキョートレーダーズタイムズ小針秀夫氏
http://rigoo.net/2010/01/post-1843.html
・ Webセミナー:原油などの市況情報を毎週2回お届け
http://www.commodity.co.jp/webi/
(以上)
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