FXでは相場の動きを読むことが重要です。この相場の動きに対して、大きな影響を持つのが経済指標でしょう。ここでは中級者になるために、経済指標の読み方を確認します。
最初に経済指標とは何かから解説をしておきます。経済指標とは世界各国の公的な機関が発表する、その国の経済状況を構成している要因を数字で表したものです。
言葉にするとわかりにくいので、具体的なものを紹介します。政策金利に関わるもの、景気に関わるもの、雇用統計、物価上昇率、貿易に関するものなどが代表的です。
世界各国が似たような指標を発表しているのですが、特に注目度が高いのがアメリカの経済指標となります。世界の基軸通貨である米ドルを発行している国であり、世界一の経済大国でもあるからです。
そのためアメリカの経済指標1つで、各国の経済にも影響がでます。結果として為替相場にも影響があるため、特にアメリカの経済指標が注目されているのです。ちなみにFXではテクニカル分析とファンダメンタルズ分析の2つがありますが、経済指標は後者に属しています。
では中級者になるために注目したい指標と読み方を考えます。特に重視したいのが毎月第1週目の金曜日に発表される、アメリカの雇用統計です。この雇用統計には10以上の数字があるのですが、最も注目したいのが非農業部門の雇用者数になります。
その次に失業率にも着目しておきましょう。なぜ雇用統計なのかと言うと、アメリカは個人消費の割合がGDPの7割を超えるという理由があるからです。
不景気になると雇用は減りますので失業率が、そのまま景気の状態を表しています。1つの目安として5%以下か、以上かで判断するといいでしょう。また非農業部門については毎月20万人以上の増加があれば、経済が堅調であると考えてください。
もう1つ覚えておきたいのがFOMCです。FOMCとはアメリカの政策金利を決定するのに、非常に大きな影響を持っている委員会のことで、年に8回開催されています。
政策金利が上がる時は景気が悪く、逆に下がる時は景気が悪いと判断できます。さらにFOMC終了後の会見では、サプライズの発言が出ることも多いため相場にも大きな影響を持っているのです。この2つについては、しっかりと確認をしておく必要があるでしょう。
FXの中級者になるために必要な経済指標でした。世界各国の経済的な発表が経済指標なのですが、特に為替相場においてはアメリカのものが注目されています。様々な指標がありますが、最低でも雇用統計とFOMCの2つは確認をしておきましょう。
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